予防歯科

PREVENTIVE

予防歯科について

歯の予防の大切さ

歯科医院をご利用する患者さんのほとんどは、歯の調子がわるくなった時にご来院されていると思います。
しかし、本当は虫歯になる前に定期的に予防をしていれば虫歯になりにくくなるのです。当院の予防歯科では、お口の中のチェック、レーザー治療、歯磨き指導、POICウォーターなどを取り扱い、皆さまの大切な歯を守っていきます。

お口の中の検査

虫歯予防に取り組むからには、大人も子どもも「結果を出したい」と思うことでしょう。当院では、目標を着実に改善するため、数値の改善に取り組める唾液検査や見る菌を導入しています。モチベーション高く虫歯予防が行えるよう、スタッフ一同努めております。

唾液検査
唾液検査は、患者さんはお口をゆすぐだけです。その後、洗口液を試験紙に滴下して、測定器にセットすると、わずか数分で検査結果を見ることができます。この検査では、虫歯菌・酸性度・緩衝能・白血球・タンパク質・アンモニアの6項目を測定することで、歯と歯ぐきの健康、口腔清潔度のリスクを調べていきます。
  • 唾液検査の料金 1回:¥1,650(税込)

    ※2021年9月時点の料金です。変更となる場合がありますのでご了承ください。

見る菌
見る菌では、スマートフォン画面で口腔内の細菌を見ることができます。患者さんの唾液やプラークを採取し、モバイル顕微鏡(専用機器)にのせます。患者さんは、スマートフォンを撮影モードにして、専用機器に載せることでスマートフォン画面で口腔内の細菌を見ることができます。特にお子さんにおいては、文字や言葉で説明するより、実際に動いている菌を見ることで、理解も深まることと思っております。
歯の磨き方をチェック
お子さんについては、「歯みがきをなかなかしてくれない」とお悩みのお母さん方もいらっしゃると思います。当院では、院長が母親としての立場から親身にアドバイスをさせていただきます。また、「歯みがきをしていても虫歯になる」「歯医者さんに通っているのに虫歯になる」というお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。当院では、唾液検査の結果をもとに、虫歯の原因を明らかにしていきます。ただ磨くだけでなく、成果に繋がる歯磨きができるようにお手伝いさせていただきます。

唾液検査で測定できること

唾液検査での測定結果に基づき、より患者さんの歯や歯ぐきの状態にあった、具体的な予防指導が可能となります。

歯の健康リスクを測定する検査項目

  • 原因菌の数

    虫歯に関連している菌(ミュータンス菌やラクトバチラス菌など)が多いと、虫歯の進行を促してしまう可能性があります。

  • 酸性度

    口腔環境は酸性に傾くと、歯のエナメル質などの歯質が溶解(脱灰)しやすくなります。唾液検査で唾液の酸性度のチェックをします。

  • 緩衝能(かんしょうのう)

    唾液には、虫歯菌や食物由来の酸を中和する機能(緩衝能)がありますが、その働きが弱いと、お口の中が虫歯になりやすい酸性に傾くリスクが高くなります。

歯ぐきの健康リスクを測定する検査項目

  • 白血球

    歯と歯ぐきの間で細菌や異物が増加すると、生体の防御作用により唾液中の白血球が増加することが知られています。

  • タンパク質

    口腔内細菌や、歯と歯ぐきの間にあるバイオフィルム(プラーク)の影響により、唾液中のタンパク質が多くなる傾向になります。

口腔清潔度リスクを測定する項目

  • アンモニア

    口腔内の細菌総数が多いと、唾液中のアンモニアが多くなることが知られており、口臭などの原因になると言われています。

虫歯予防のためのレーザー治療

健康な歯にレーザーを照射することで、虫歯予防に大きな効果を発揮します。例えば、お子さんの乳歯が永久歯に生え変わった時に、レーザーを照射しておくことで、虫歯になりにくい強い歯をつくることができます。
当院で導入するプラズマレーザーを歯にあてることで、歯表層のエナメル質や、内部の象牙質の酸に対する抵抗力を上げて、虫歯になりにくくしてくれます。
同時に、使用する特殊な酸化チタン溶液により、抗菌作用がある金属チタンがエナメル質や象牙質の表面に付着し、菌やウイルスが内部に侵入することを防いでくれます。
さらに、象牙質の隙間を埋めることができるため、知覚過敏を防ぐ効果も認められています。大人も子どももできる治療です。
ご興味ある方は、歯科検診にいらした際にでもお気兼ねなくお尋ねください。

レーザー治療の料金

  • 28本 全ての歯:¥55,000(税込)

    (2021年9月時点)※お子さんにおいては、徐々に永久歯に生え変わりますので、すべての歯の照射が終わるまで追加料金は一切ございません。

治療期間
1日
回数
1回
注意点
レーザー照射時に、輪ゴムではじく程度の痛みを感じる場合があります。また、レーザー照射後、数日間は刺激物の摂取はお控えください。

虫歯菌や歯周病菌の除菌ができる3DSとは?

虫歯・歯周病の予防システム

3DSは「Dental Drug Delivery System」の略で、虫歯の原因菌であるミュータンスレンサ球菌(MS菌)や歯周病菌を、歯面から特異的に除菌するシステムです。虫歯菌や歯周病菌の除菌を行なうことで虫歯・歯周病を予防する、新しい予防システムです。
3DS治療法は、鶴見大学歯学部・探索歯学講座の花田信弘教授が、国立予防衛生研究所(現国立感染症研究所)在籍時代の1999年に開発した治療法です。現在、鶴見大学歯学部付属病院・3DS除菌外来にて行われる3DS治療法を、当院でも受けることができます。
虫歯菌や歯周病菌を除去するためには毎日の正しい歯みがきが不可欠ですが残念ながらそれだけでは十分な虫歯予防とはいえません。実際、きちんと歯を磨いているのに、虫歯や歯周病を繰り返す人はとても多くいらっしゃいます。3DSは、そんな皆さまにとって虫歯・歯周病のお悩みからの解消を期待できる、効果的な治療法だと思います。

開発者の花田 信弘 教授について

現在:鶴見大学 歯学部探索歯学講座 教授
経歴:厚生労働省 国立保健医療科学院口腔保健部 部長、九州大学大学院歯学研究院 口腔保健開発学連携講座 教授(厚生労働省研究職併任)、厚生労働省 国立感染症研究所口腔保健部 部長、厚生省 国立予防衛生研究所口腔科学部 部長、岩手医科大学 歯学部口腔衛生学講座 助教授、九州歯科大学 歯学部 講師(福岡県教員)、米国Northwestern大学 医歯学部微生物・免疫学講座 博士研究員(福岡県海外派遣教員)など

3DS療法は
こんな方におすすめ

  • 虫歯になりやすい方、何度も繰り返す方
  • 詰め物や被せ物の治療を、頻繁に行っている方
  • 歯周病になりやすい方
  • 矯正治療をはじめようとお考えの方
  • 歯周病治療で苦労をしている方
  • ご自身の歯磨きや口腔ケアに自信のない方

3DSの一般的な流れ

歯科医院で行う治療・ケアから、ご自宅で患者さんに行っていただくケアもございます。歯科医師と患者さんが力をあわせて、お口の中から虫歯・歯周病ゼロを目指していきます。3DSは、これまで虫歯や歯周病を繰り返し、悩んでいた方にとって、とても効果的な予防法だと思います。ご興味のある方、虫歯・歯周病の悩みから解放されたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

Flow01唾液検査でリスクを判定

唾液による検査を行い、菌の数、そして除菌が必要かどうかを確認します。

Flow02治療の説明

検査の結果、ミュータンス菌(MS菌)や歯周病菌の量が多い患者さんには、治療内容を詳しく説明をします。

Flow03トレーの作製

トレー(マウスピース)を作製し、除菌の準備に取り掛かります。

Flow04プロケア(歯科医院でのケア)

PMTCによりバイオフィルムを除去。マウスピースに抗菌剤と殺菌消毒薬を注入しお口に装着することで、ミュータンス菌や歯周病菌を除菌します。

Flow05ホームケア(ご自宅でのケア)

ご自宅で約1週間、夜に歯を磨いた後、殺菌消毒薬をマウスピースに入れ約5分間お口に装着します。

Flow06プロケア(歯科医院でのケア)

1週間後に再度、歯科医院にご来院いただき、PMTCを行いトレーと薬剤を用いて除菌・殺菌をおこないます。

Flow07効果の判定を行う

約2ヶ月後、再度唾液検査を行い細菌数をチェックします。効果が確認できれば、通常のメンテナンスで様子をみていきます。

3DSの治療のリスク・注意点など

3DSは自由診療となります。お薬に対してアレルギー症状があると治療できない場合がございます。治療効果や期間には個人差があります。

当院では、ご来院いただいた際に、お一人おひとりにあわせて、詳しい治療内容や費用、注意点などを歯科医師よりご説明させていただきます。ご不明点やご心配ごとなどがございましたら、お気軽に担当歯科医師へお尋ねください。